母が突然亡くなりました。
11月2日、姉が何度電話しても母が出ないため、心配になって様子を見に行ったところ、母は居間で倒れていたそうです。すぐに救急車を呼び、私もすぐに駆け付けたのですが、母は既に亡くなっていました。死亡推定日は11月1日、心不全だったそうです。
あれから2か月が経とうとしていますが、いまだに受け止めきれず、ずっと悲しみに暮れています。もう二度と会えないのかと思うと、今でも時々胸が締め付けられ、涙がこみ上げてきます。
誰もが通る道であり、私の母も両親を亡くした悲しみを乗り越えて生きてきたわけですが、私はいまだに悲しみに打ちひしがれています。まだしばらくは前を向けそうにありません。
私の母は、とても優しく謙虚な人で、私が何かしてあげると、それがほんの些細なことであっても、いつも「悪いね」「世話になるね」といった言葉を口にする人でした。
父が今年8月に介護施設に入所して、母が一人暮らしをすることになったときのことです。来年4月には息子が就職し家を出ると一部屋空くので、そうしたら一緒に住もうと話をしたとき、母はうれしそうに「いいの?」と言ってくれました。その笑顔が忘れられません。
先日、母の自宅の整理をしていたら、皇后美智子様のモノクロの写真が出てきました。そう言えば、和裁の仕事をしていた母が、昔、美智子様の服(着物?)を仕立てたことがあると言っていたのを思い出しました。決して自慢するような人ではなかったのですが、この話をしたときは、どこか誇らしげな表情だったような記憶があります。
また、母が書いたノートも見つかりました。最後のページには「今年10月、81歳の誕生日です。子供には負担かけまいと仕事したけれど、何一つ出来ず、死は恐れていない。早く逝きたい。」母がまさかそんなことを思っていたなんて・・・。母は立派な仕事をしたし、私達に負担をかけるようなことは何もなかったのに。
これからもっと親孝行したかった。
もっともっと母に感謝の気持ちを伝えたかった。
無念でなりません。
お母さん、心から感謝しています。
私はお母さんの子供で本当に幸せでした。